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越えてゆく者【ヒロアカ】

第9章 田中恵土:オリジン




蛙吹「いつもの恵土ちゃんじゃなくなったみたいね」

恵土「…あ;」

ふと周囲を見渡すと…

しーんと静まり返った現状だった。


冷や汗が背をたらーりと伝う中、私は…

眉間に寄せていた皺を、無理やり笑うことで振り払い


恵土「悪い悪い^^;

つい緊張し過ぎてさあ(苦笑)


さっきまでイレイザーと話してたんだけど

やめさせられるかな~?ってぐらいの気迫で話されたもんで

条件反射でこっちまで釣られちまった。

あっはっはっ!^^;」


苦笑交じりに後ろ頭をかきながら

いつも通りの調子で、笑いながら話してみると…


麗日「そっか。よかったあ^^

やっぱり、いつもの恵土ちゃんの方が落ち着くもんね」

出久「うん^^;」


飯田「それならそうと最初に言ってて欲しかったが…;

まあ、大丈夫ならよかった(微笑)
君が最後だ、席についてくれ」

恵土「頷)うん!

待たせてごめんな;」

両手をあわせながら、申し訳なく思いながら言うと


切島「気にすんなって!(微笑」

轟「俺の隣が空いてるぞ。
来るか?」

恵土「うん(微笑」

そう頷きながら行く中…


勝己「ギロッ)…」

恵土「…;」

前に居るかっちゃんに睨まれた;


勝己「ぜってえ隠し事してんだろ。おい」

恵土「…;あとでちゃんと教えるから(苦笑」


そう言いながら、席についた。


切島「まあ派手で強ぇっつったら、やっぱ轟と爆豪と恵土だな(微笑」

勝己「ケッ」

恵土「!!(やばっ!一瞬寝てた;」


蛙吹「爆豪ちゃんはキレてばっかりだから人気出なさそう」
恵土「あ、確かに」

思わず手を打つ中


勝己「んだとコラ!出すわ!・・」
切島「ほら」

上鳴「この付き合いの浅さで既に
クソを下水で煮込んだような性格と認識されてるってすげぇよ」
勝己「てめぇのボキャブラリーはなんだコラ!殺すぞ!・・」


かっちゃんが負けじと

身を乗り出しながら叫びまくっていた;


恵土「殺したらヴィランになっちゃうよ、かっちゃん;
どおどお(汗交じりに軽く手でさする」
勝己「うっせんだよ!・・(がうっ!!」


そう耳元で叫ばれた直後…

ただでさえピリピリしていた神経が、いともたやすく



ぶちっ


音を立てて、キレた感じがした。


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