第2章 再会
相澤「おお、悪かったな」
千切れた、相澤先生が巻いてる包帯のような帯を
身に纏ったまま入ってきた人に対し、相澤先生は声をかけた。
恵土「わる、かっただ?」
飯田「君!雄英の先輩方や扉の製作者方に、っ」
そう声をかけようと叫ぶ飯田君だったが
次の瞬間…
恵土ちゃんの怒りのオーラに飲まれて、続きが声にならなかった。
ゴゴゴゴゴ
恵土「ふざっ…けんなっ!(ぎんっ!!」
そう睨み据えるや否や…
怒り故の震えと共に、凄まじい風が恵土ちゃんの周囲に集まりだした。
と同時に、風の次に再び集まり出したのは炎
次に氷、その次に雷、その次に光と…
身にまとうものが、次々に増えていった。
終いには、空間まで音を立ててぴしぴしとなり出す始末。
しかし、物質には影響を与えないように
必死に制御しようとしているのが、僕等にも見て取れた。
峰田「な、なあ…
めちゃくちゃやばくね?(がくぶる&涙目」
周囲に扉の残骸である「塵芥」を浮かせながらも
拳を握り締めながら、俯いていた。
恵土「ぎり)…私が…
どんだけ、縛られるのが嫌いなのかは知ってるよな?
押さえつけられて、縛られて…
無抵抗な時に、殺されかけたのを思い出すからやめてって言ったよな?
しかも…
そのまま、30分も放置しやがって!!!(くわっ!!)
周囲の人に見えないように光を操作したもんの…
イライラがマックスオーバーじゃバカやろおおおおお!!!!」
ダメだ、完全にキレてる;
特殊合金入りの包帯まで
そのあまりもの変動によって、完全に塵となって消え去った;
相澤「落ち着け。
やる事は伝えただろ。お前も席につけ。
お前を待ってたんだぞ、みんな」
恵土「…」
しゅうううう
その音と同時に、個性の発動が切れた。
相澤「自発的に押さえたか。成長したな(微笑」
恵土「うるさい。
待たせてたんなら怒れねえじゃんか(溜息)
あーあ;直さないと」
そう言いながら手をかざして
縛られた時に使われていた包帯と、粉砕させた扉を元通りに直した。