第7章 戦闘
恵土「ごめん、もう大丈夫^^;」
轟「本当か?
少し顔色が悪いぞ(さすさす」
恵土「ううん。大丈夫だよ(微笑」
そう答える中、電車を降りて歩いて行った。
『今度こそ、絶対守るから』
そう言われた。
崖から落ちて、大怪我をした時…
自然と凄まじい勢いで治るのを見ていた。
それが気味が悪いと、周囲から言われ続けてきた。
また、普通のものには視えず聴こえないものまで
自然と視えて、聴き取れるのも…
ただ、悪いことには使えない。
それを証明してもなお、信じてもらえないばかりで…
それでも…
かっちゃんは、気味悪がらないでくれた。
勝己「知るかよ、そんなの」
それよりも、ただ…
恵土「何で…気にしないの?
気味悪いって、死ねって…;
普通なら、そう言って」
勝己「そんなの、お前が大事だからに決まってんだろ」
恵土「!!!」
ひどく衝撃を受けたことを、今でも覚えてる。
勝己「…あの時、言っただろ」
恵土「っ;」
ただただ、涙が止まらなかった。
勝己「俺が、守るって。
視えて辛いなら、いつでも言っていいって。
俺の傍に、逃げに来ていいから…
俺が絶対、守るから。
だから、安心しろよ。
置いていったりなんか、しねえから(ぎゅう」
そう、抱き締めてくるかっちゃんに
私は泣きながらしがみ付いた。
恵土「あああああっ;」
そう言ってくれる人が、欲しかった。
家族以外に、言われたことなんてなかった。
だから…
嬉しくて、どうしようもなかったんだ。
あの日、私の自然高速治癒の個性が
かっちゃんにも伝わった。
そして怪我をした時、怯えた。
それでも…
自然と手を引いて、助けてくれた。
恵土「十分だよ…」
轟「?どうした?」
恵土「あ、ううん。何でも^^;」
『十分過ぎるぐらい、守られてるよ』
今までの想い出からも
私は
そう、自然と想った。
それまでの想い出…
全てに、救けられてきたから。
一人だけでも
そうじゃない人がいるってことが、何よりも嬉しかったから…