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越えてゆく者【ヒロアカ】

第7章 戦闘




それから、必死に勝つことにこだわってきた。


だからこそ

今日の結果は、とても苦々しい結果だろう。



でも、それがあるからこそ

今という瞬間が、より大きく成長する糧となる。


だから…

私からは、何も言わない。



きっと、かっちゃんも解ってる。


小さい時から、お父さんと修業してきた。

かっちゃんは出来ずとも、それを見学していた。



『すっげぇ…//(ぱあ』微笑


あの時から、既に分かっている。


戦闘の技術を磨き上げ続けてきたことも

今まで、どれだけ頑張って来ていたのかも。




だから…

『頑張れ、かっちゃん』


そう思いながら

服の上から、胸のペンダントを握り締めた。



かっちゃんが泣き崩れながら

警察官に頼み込んで…


そう諭されて

その場で、誓った時のように。



『絶対…誰にも負けないぐらい強くなって

今度こそ、絶対守るから!!;;』


両目から涙を零しながら、服の上からペンダントを握り締めた。



『これが、俺と恵土を繋げてくれるんだぜ!^^』

プレゼントを渡した時

そう笑いながら、自慢げに言ってくれていた。


連絡がなくても、ずっと待ち続けてくれていた。



そして、再会した時…


『あのペンダントを渡した、6歳の誕生日の時から


結婚を約束したあの日から

今も現在進行形で、ずっと付き合ってんだろ』


訝しげな顔で

そう、言い張ってくれたことも…



なぜか、こそばゆくて…


「ははっ^^//」
『何笑ってんだ、おい』仏頂面で睨む

照れ臭くも

心から、嬉しく感じていたことも。



どんなけ辛くても

戦って、乗り越えて


今という瞬間を生きてて

本当によかったって、思えたから。



思うことが、出来るようになったから。




だから…

「ありがとう!^^」


そう伝えた。



『何のことか解んねえよ』


それにかっちゃんは

いつものように顔をしかめながら言って


それでも…



邪険には扱うことはなかった。


乱暴な言葉づかいも

一見、荒々しい言動も…



全部が愛おしいと想えたのは

これまで、たくさん一緒に居てくれた。


一緒に笑って、過ごしてきたから…



戦って、ここまで来れたんだと思って

私は、今を笑った(微笑)


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