第7章 戦闘
だが、その直後に頬に傷がついた。
相澤「!!」
だが、目を見開いてよく見てから気付いた。
その穴をあけた塊には、小さな瓦礫が混じっていたことが。
それと同時に、煙がない部分からも射撃があったことに気付いた。
相澤「なるほど、目に視えるようにしてたのは囮。
本命は、視えなくしつつも目に視えない攻撃をしていた。
おそらく、下に待ち構えていたのが本物で
すぐ追いかけながら攻撃し続けてきたのが、分身。
つまり…
初めから下に落とすつもりで、落とす部分の床を弱めていた。
だから一回強く踏みつけただけで落ちた。
煙に影響を与えないように打ち出すことも出来るが
あえて目に見えると思わせることで目に頼らせ、確実に当ててきている)
やっぱり、あの人の子だな。
普通、ここまで考えながら戦えない」
恵土「お父さんとの修業で、様々な戦い方をシュミレーションした!
思いもよらないことを考え付くことに関しては、年季が違うからな!!(微笑」
何とか避けようと相澤先生が走り続ける中
オールマイトも、同じような説明をしていた。
それを先回りした恵土ちゃんが
その包帯を掴んで、引き寄せながら攻撃をするや否や
拳を体制を変えながら
さっき恵土ちゃんがしたように避け、再び外へ出た。
恵土「くそっ!逃がすか!!」
それを追いかける中、再び始まる。
「超高等戦闘!!!!」
「すっげええええ…」
思わず、息をするのも忘れるぐらい凄かった。
それ以外が見えなくなるぐらい…
引き込まれるほどに、凄まじいものだったから……
だから余計に、もっと見ていたいって思った。
と同時に
このモニターに映ったものを、ビデオにして欲しいとも思った。
結局の所…
勝負の決着は、つかなかった。
だけど…
僕等の目にも明らかで、はっきりと解っていた。
相澤先生に、勝機が無かったこと。
恵土ちゃんの強さが、圧倒的だってことを…
それから教室に戻ってみると、みんなが待ち構えていた。