第7章 戦闘
オールマイト「待った待った。
今説明するから落ち着いて。
おっほん。
恵土ちゃんが今したのは、風の物質化」
『?』
そう言われても、ピンと来なくて首を傾げた。
オールマイト「あー。結論から言おう。
本体は台風の中に居て、視えない状態にある。
つまり、個性の力を無効化されていない。
その台風の渦中で、風を物質化するほど圧縮させて
あとは光を操って本物のように見せる。
そして、本人のような動きをさせる。
簡単に言うと
分身みたいなものを作り出して操っていたってことだね。
さっきの日本刀を作り出していたが
解けたように見せたのは、視られたことで個性が消えた
=本物だと、より認識付けさせるため。
それによって、攻撃をより確実に当てさせた。
マントだけつけさせたのは
細かい違いを見破られないようにするためかな。
あれ、膝まであって長いわけだし」
『おおおおおお!!!』
その解説によって合点がいって
それをあまりもの超高度な戦闘だと理解して、沸きに沸く中…
戦闘は、続いていた。
屋内に入るや否や
風の塊を、いくつもの細いドリル状にして放ち
いくつもの小さな穴が開いた。
相澤「煙幕で視えなくさせるつもりか)
やるな(微笑」
その攻撃を
包帯を瓦礫で食い止めるようにして止め
自分の体を後ろへ引き寄せながら避ける。
だが、即座に
空気を圧縮させたのを踏み台に跳んで
一瞬で距離を間近に詰め、左拳で殴りかかってきたのに対し
相澤先生もまた、右拳で殴り返すも
それを見たと同時に上へ跳んで、拳を繰り出してきた腕の上に左手を添えて
跳び箱で言う、前方倒立回転跳び(左手のみ)でかわす。
と同時に、頭上から
先程の攻撃によってできた瓦礫を集めながら上下左右から撃ち
相澤先生が、それらを包帯で全て打ち払おうとしたと同時に
天井を踏み台に真下に居る相澤先生へ跳んで、殴りにかかる。
「うめえ!!」
「避けらんねえ!!」
だが、足で床を強く踏みつけたと同時に
床が落ちて、下に離脱した。