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黒の組織の天才医師()

第3章 おでかけ




愛紗は基本的に組織の人間を嫌うことは無い。
それは構成員を家族だと思っているからだ。
だからジンを嫌ってもいなかった。

けれど他の構成員とは違った。
それは初めからそうであるし、成長してからさらに変わっていった。

ジンは組織の人間の中では愛紗と関わりのある人間だ。
怪我を良くするという訳ではないが、関わりがあるだけに、嫌な面も多く目についた。

仲間を思う態度をとるアイリッシュとは違い、ジンは冷徹だ。
愛紗が傷つくと分かり切っているのに、わざと嫌な言葉選びをする。

だから苦手、そんな印象の男だった。
おぼろになった記憶がジンを嫌いになる事を、歯止めなければ。
償いのようなご機嫌とりよりも効果があった。


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