第3章 おでかけ
信じたくない事を告げられて、愛紗の頭は追いつかない。
その後はジンの言葉を聞く事を拒否して、反応の無い人形のようになってしまった。
それをつまらなく思ったが、ジンは勝手に愛紗の身体を姦していった。
声の出せない世話役の制止もジンには意味をなさない。
ジンは相手が幹部である自分に大した反攻が出来ないのを知っていた。
行為が終わればジンはさっさと部屋を出て行ってしまう。
こういった事は割りとよくある事だ。
組織の誰かが死んで、愛紗が悲しんでいるとジンがやって来て、身体を好きにして帰っていく。
初めの頃は意味が分からず抵抗も見せていたが今はそれもない。
ただなすがままだ。
今日はなおさら。
後日何かしらの詫びのような事をしに来る、のがお決まりであった。
愛紗は痛みから意識が浮上していたが、動くのが億劫になっていた。
この行為自体は好きでは無い。
「もう帰る」
すっかりやる気をなくした言葉を受け、世話役が愛紗に自分の上着をかけ抱き上げる。