【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第23章 23話
「そうなの。確かに、この試験の開始時アンタは一番にヒソカとこの島に入ったのにスタート地点に張り付いて奴にはついて行かなかったものね。てっきりターゲットを任されたのかと思ったわ。」
「わ、わたしにそんな戦闘能力は無いです!ただの凡人ですから・・」
「そう・・で、そのただの凡人がハンター試験に紛れ込んでる謎は置いとくけど、どうしてこんな所に入ってきたのかしら・・?まさか最終日前日に寝床探しな訳無いわよね。」
「ええっと・・」
そうして私はポンズにもポックルの時と同じ様に、私の事とキメラアントの討伐について彼女に忠告した。
「・・・ハンター試験は何度も受けているけど・・、この子達の事がバレた事は無いから知っているのは数少ない人間だけだし・・アナタに悪意が無いのも・・、根拠は無いけど解るわ・・。
だけど、その最後の話しはまだ信じられないわね、でももし私がNGLに行くことになったら、避ける事を検討するわ。これでアナタは満足?」
「ええ!ありがとうございます・・!」よかった、これでポンズさんも助かる・・。
「でも、このままここにいていいの?恐らく出られるのは委員会の人間が捜索を始めてからよ。
その頃には四次試験も終わっているし、アナタは五次試験会場には行けないわ。」
「えっと・・、そこで相談なんですけど・・」
なんとかポンズさんに事情を話し、NGLには行かないという返事も聞けた所で
次はプレートゲットのミッションだ。
私はバーボンの持ってる他のプレートがターゲットと嘘をつき
一緒にこの洞窟から出す事と、バーボンのプレートを譲ると言う条件で、催眠ガスをもらう事に成功した。
「でも・・5分たったとしても、狭いこの空間じゃガスが完全に残らないとは限らないし、洞窟内に入って私達を担いでこの洞窟を脱出するまで息を止めていられるの・・?」
「大丈夫ですよ、最高記録は9分44秒らしいんで」
私はにっこりそう言いながら催眠ガスを噴射した。
強くツルを引いた後向こうも引き返してきたので、後はここで眠りながら彼が来てくれるのを待つだけだ・・
ガスを吸ってすぐ、全身を支えている糸が切れた様に私は地面へ倒れ込んだ。
強制的に瞼が閉じ、けだるさの中私は催眠ガスで眠るのって・・こんな感じなんだ・・と考えながら意識を手放した。
130409