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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第148章 148話



キルアの思わぬ一面を知ってしまった私は、つい肩の力が抜けてソファーにもたれかかった。
ゴンに丸め込まれそうになっているキルアに「心配かけて、ホントごめんね。」と言いながら二人の言い合いを見ていると、隣のクラピカが冷たい表情で斜め下の床を眺めているのに気が付く…



「あの…、今まで話せなくてすみませんでした…。」


「…確かな情報ではないのだろう。
128人…一つの民族を皆殺しにしたのだ。ヤツら以外に関係者が居ても不思議ではない。」

こちらを見ることもなく、クラピカは眉をひそめて淡々とそう答える。



何の足しにもならない不確かな情報で、むやみに彼の心を乱してしまった…。





「何か分かったら、真っ先に知らせますから」


「いや…ダメだ。そんな約束はしなくていい。
君もゴンも、もうクモと関わるべきではない。」


「クラピカの言う通りだ、奴らの仲間には記憶を読む能力者がいる。
名前はともかく、今のオレ達がそいつに触れられたら、それだけでクラピカが危険だ!」


旅団にクラピカをけしかけた時とほぼ同じセリフで事態を収めようとしているキルア
よくもここまで同じ理由を都合よく使い分けられるな…と、彼のクレバーさに私は人知れず関心した。



「なら…クラピカ、オレにもさっき話していた念の刃を刺してよ。」



「念の刃を………って」



しかしその上を行くのがゴンだ。
流石のキルアもこの一言には言葉を失っている。


「ゴン、話聞いてたか?!旅団以外の人間を攻撃したら、クラピカ死ぬんだぞ!?」
「声がでかい!」


「でもさ、だったらなんでクラピカの胸には念の刃が刺さってんの?」


あっけらかんとしたゴンの言葉を聞いて、固まる3人
私はと言うと、ここでこの流れに…?と、どこか客観的にその様子を眺めていた。


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