【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第148章 148話
「そんな約束したのか?!」
レオリオの言葉に私が頷くと、彼は勢いよくクラピカを見る
「…それが理由で追うことをやめたわけではない。」
「そうだろうけどよ!」
その視線に答えるようにクラピカは言葉を返すが、レオリオを始めとした他の3人は依然として驚愕している様だった。
きっと、私があの幻影旅団を一体どうやって?と思われているのだろう。
皆は、私が旅団と関わることを良しとは思っていないみたいだから、もしかしたらレオリオはそんな約束を受け入れたクラピカを咎めようとしたのかもしれない。
ただ…私が一方的にした約束事で、クラピカが責められる謂れはない…。
「私も、クラピカさんを止めるためにとか、その場しのぎで約束したわけじゃないんです。
この先どんなことがあっても生きて欲しい人達が居て、これはその為に私ができることの一つなんです。ただそれだけ…。
だから約束しても差支えが無いというか、大きな目的の過程だし…、そんな大げさに驚かなくても…。」
できるだけ大事と受け取られないように、3人を安心させるために柔らかい語気で伝えたつもりだったのだけれど…
「そんな『ついで』でできる事じゃねーだろ!」
「ついでだなんて…!思ってないよ!」
キルアからしたら、能天気ととらえられてしまったみたい…
声を荒げた彼につられて、私の声もつい大きくなってしまった。
すると、身を乗り出すキルアの横でゴンが言う。
「オレも手伝うよ」
「「え?」」
睨み合っているに近い私とキルアの視線が、一斉にゴンへと移った。
「オレも旅団を止めたいと思ってる。だからできることがあったら何でもするよ。
力を合わせれば乗り越えられる問題だってあるかもしれない。でしょ?」
「ゴン…」
首から下げた指輪を握って、ニッと笑って見せるゴン。
「お前また勝手なこと言いやがって!それはさっき無しってことになっただろ!」
「名前が辛そうにしてたから諦めただけだよ、本人がやるって決めてるんだったら話は別!
キルアも名前が心配だから反対してるんでしょ?
ならいーじゃん、一緒に行動できればもう今回みたいにヤキモキしなくてすむよ?」
「や…ヤキモキ?」
「ちがっ!あれはコイツが連絡返さなかったから…!」