【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第127章 127話
ウボォーside
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「おーーーおーーー、さっぱりしたもんだな!」
「…はぁ…はぁ…」
アレだけの数のマフィアを全員消しちまうとは見上げたもんだ
荒野に広がっていた黒い粒も、今では誰一人残っていない。
もうオレの問いかけに反応する余裕もないのか…
女は苦しそうに息をしてその場に座り込んでしまった。
近づいて様子を見るとどうやら完全に気を失ったみたいだな…。
名前は、確か…名前って言ってたか
「お疲れさん」
担ぎ上げて気球のある崖下まで戻ると、丁度よくシャルナークがこちらをのぞき込んできたので、オレは抱えていた名前をシャルに向けて投げた。
「わっ!いきなりなんだよ!!」
「そいつ連れて帰るぞ! 」
文句を言いつつ、しっかりと名前をキャッチしたシャルナークが「正気?!」と驚いている。
「言ってることたぁメチャクチャだがよ!なかなか根性あるじゃねぇか!!オレぁ嫌いじゃあねえよ!!」
能力もオーラ量も申し分ねえ
何より、オレ達に啖呵を切って本当にやり遂げやがった。
その根性が気に入った。
バケモンみてえなオーラ量を見れば、団長も絶対に言うだろう
団員にしようってな
競売品については、アイツが目を覚ますまでどうにもならねえだろうし、後は近づいてくるヤツ等を始末してとっととアジトに帰るだけだ。
この気配…能力者だな
「次から次へと…なんだァ、お前ら少しはやれるんだろうな」
「警備と客をどうした?」
「消した、競売品は?」
ズギャ!!
ヒョロい男の質問に答えると、背後から新手の敵に殴られた。
名前、残念だが…こいつ等とは楽しませてもらうぜ
「ようやく暴れられそうだ」
20231103