【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第122章 122話
集会の後、私はまた半地下の小部屋で過ごすことになった。
仕事のないヒソカが見張り役として一緒に居るのだけど、私としては面識がある分ほかの団員より幾分か過ごしやすくて助かる
マチからは哀れみの目を向けられていたけれど…。
「ボクに頼らなくてもアジトに来れたじゃないか」
「いや、結構大変だったんですよ!はあ~…やっとひと山越えた…」
緊張からの解放で、だらしなくソファーに寄り掛かる
ヒソカに対しても随分と慣れたものだ
「本番は明日じゃないの?」
「そうなんですけど、明日の作戦よりもどう転ぶか解らない話し合いの方が怖かったんです。緊張するし…」
「フフ…ガッチガチだったね…。」
「本当に恥ずかしい…やり直したい…。」
思い出すとしんどいくらい恥ずかしい…
靴を脱いでソファーに仰向けになり、天井を見ながら先ほどの事を思い出していると、急激に睡魔が襲ってきた…。
眠すぎる…やっぱり昨日はあんまり眠れてなかったか…
「おや、ボクの前で随分とリラックスするようになったね、裸の付き合いをして距離が縮まったかな?」
「わーーっ!もうからかうのやめて下さい!思い出しちゃったじゃないですか!!」
裸だったのそっちだけだし!!
両手で顔面を覆いソファーでのたうち回ると、ヒソカは楽しそうに笑った。
「明日の夜まで丸1日半…好きなだけ寝なよ。」
ヒソカの傍で安心して眠れるかと言ったら嘘になるけれど、それよりも心労による眠気が勝っていた。
明日に備えて寝ておいた方がいいのは確かだ…お言葉に甘えて少し休ませてもらおう…。
言い訳を考えて瞼を閉じれば、私は…すぐに眠りへと…落ちた…。
「こうしていると、本当に天使みたいだ…。
…彼らにとっては、どうだろうね」