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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第121章 121話



目的は殺しを止める事、理由は誰にも死んでほしくないから…

奇襲については念能力の預言者によって既に運営側にバレており、競売品は事前に移動されていて襲っても意味がない事など…


「つまり、明日の計画は絶対に失敗するから、競売品が欲しいなら殺しを止めて協力しろって事だね。どうする?オレは暴れたいわけじゃないし、どちらかと言うとタダ働きは嫌だから中止でもいいけど」

シャルナークは判断を委ねる様にクロロを見る。

「問題はこの女の言う事が戯言の域を出ない点だ。その話が本当である確証が無い以上、計画の中止は考えていない。」

「そもそも中止にする必要もねェだろ…そいつの言う事が本当だったとしても、競売品が消えるわけじゃねェ
もう一度計画を立て直して盗みなおせばいいだけの話さ、嘘だったらお宝盗んでその女を殺せばいい」

「んー、それもそっか」



クロロとフランクリンの言葉に他の団員も納得している様だ

流石にこんな話で計画中止はあり得ないか…
私だって幻影旅団が素直に止まってくれるとは思っていない。

今はただ、最低限許容されないと厳しいラインまで行ければいい…



「その子の言ってる事、仮に本当だったらどうするの?計画はまた考えれば良いけど、過去も未来も知ってるのが本当ならかなり都合悪くない?」

「お前は本当だと思うか?」

「…認める訳じゃないけど、嘘を吐いてるようには感じないね」


マチの言葉にクロロが顎を触って考え込んだ。


「現段階で、オレ達について団員同士が知りえない事まで知っているのは事実だ。計画の後もこの女を野放しにするつもりはない」

「どうして殺さないんですか?」

「こいつの念能力のせいで攻撃が通らないからだ」



バッ!!


「!!」


突然、目の前に黒い影が現れ、残像だけを認識する。

シズクからも物騒な事を言われ少し凹んでいたら、クロロの横に立っていた私は一瞬にして向かい側に居るシズクの隣に移動していた。

突然隣に現れた私に驚く様子もなく、シズクはぽつりと「…瞬間移動?」と呟く
正面を見ると、クロロの隣にはフェイタンが私を睨みながら悔しそうに顔を歪めていた。

私…また殺されそうになったのか…

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