【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第120章 120話
「アナタ、どうしてあんな事までされて…、いつでも逃げられるのに何故こんな所に居るの?
明日の計画が中止になったとして、何の得が?」
暫く黙っているなと思ったら、こめかみを抑えて目を合わせず、 ため息交じりにそう聞かれる
シャルナークにされた事、見られちゃったかな…
「得…、得というか…ただ、誰にも死んでほしくなくて…」
「マフィアに家族でも居るの?」
「いえ、そういう訳では」
「なら、一体誰の命を助けようっていうの」
「…。」
貴女です。
って、そう言ったらどう思われるかな…。
ジッとパクノダの瞳を見つめてしまう。
その中に、彼女の想いや本来の人間性を感じてしまって、思わず目頭が熱くなった。
「悲しそうな眼…」
パクノダはそう呟くと、ポケットティッシュを渡してくれた。