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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第119章 119話








どこからか水の流れる音が聞こえる。

せせらぎと言うには少し激しい川の音


私は気がつくと二股に別れた川辺に直立していた。

後方には川の流れがそれぞれに分かれて続いている…




枯葉が散らばる地面は黒ずんでいて、足元から正面の川上に目線を移すと何かが流れてくるのが見えた。



「クラピカ…?」



目を凝らすと、血塗れの服を着て虚な目のクラピカがこちらに流れてくるのが見える。

本人の胸からは血が流れている様だった…




大変


助けなきゃ



川から引き上げて



そう考えるけれど、身体がうまく動かない。

足掻いているうちにクラピカは目の前を通り過ぎ、左側の川に流されていった。


どうしよう、もう間に合わないかも




川の流れは早く、間も無くしてもう2人の人影が流れてくる様に見える。



生気のないウボォーと…パクノダ…

二人ともただ川の流れに晒されて、クラピカと同じ方へ流れていく


「だめ…!そっちにいったらだめっ!!」


必死に川に入ろうとするが、水面を間近にして身体が動かなくなってしまった…



どうして!どうしてっ…!

行かないで…!





私は訳もわからず、崩れ落ちるようにただ泣き叫んでいると

気が付いた時には大量の黒服の死体が流れ来て…





「!!!?」



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