• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第118章 118話



服を着終えると、シャルナークはフィンクスに極技をかけられていて男子高校生のようなノリで騒いでいる。
それをどうしていいか解らず眺めていると、ウボォーは何処かからソファーと木箱を持ってきた。


「ん?そのソファーやけに綺麗だな」

「ゴホッゴホッ!…ン゛、はぁ…。あ、それねその子の能力で埃とか飛ばしてもらったんだよね。こっちのもやってよ」

シャルナークはフィンクスから解放されると、着衣を整えながら何事もなかったかのようにそう笑いかけてくる。

「…わかりました。」


私は捕虜らしく言う事をきいて、新しく持ってきた革張りのソファーと木箱をできるだけ綺麗になる様にしてみせた。


「ほぉ~…便利だな」 「だよね」

「いいから飯食おうぜ」


その後は、シャルナークが私に関する出来事や情報共有をしながらジャンクフードを食べて解散

私は残ったソファーの1つに横になって、もう1つにはウボォーさんが寝転がり就寝する事に…

シャルナークは見張りを交代し解放されたと言わんばかりにイキイキと部屋を出て行った。

正直ほっとしている…





「お前が元居た世界でも、子供があんな事をされるのか…?」

床について間もなく、ウボォーは呟くように話しかけてきた。

あんな事って…

「えっと、さっきの事ですか…?」

「ああ、お前みたいなガキが…大人の男に乱暴されて、吐き捨てるみたいに殺される世界なのか?」


「…。」

……解ってしまったかもしれない。
ウボォーが何故初対面の私にあんな優しさを見せたのか


私の瞳に、誰を見ていたのか…。





「…答えたくなかったら、別に構わねえけどよ
オレ以外のヤツにでもいいから、明日は訊かれた事に素直に答えた方がいいぜ…」



ウボォーさんはそう言うと私に背を向けて眠り始めた。


「…はい。」



私も遅れて返事をして…





そして目を瞑った。





20231003
/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp