【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第117章 117話
「シャルナークさんは…どうしてあの時助けてくれたんですか…?」
軽く質問攻めをしていると、急に彼女から質問を返された。
「あの時って…キミが落ちた時?」
「はい」
「なんでって訊かれると困るな~…、アンテナ刺さんなかったし、オレもびっくりして咄嗟に身体が動いちゃった感じかな」
特に理由なんてなかった
強いて言うなら、彼女がただの女子高生にしか見えなかったから…かな
屈強な男だったら助けてないと確実に言える
自分でもわからない事だから適当に答えただけなんだけど…彼女は「そうなんだ…」と嬉しそうに手を合わせていた。
「……。」そーいうつもりじゃないんだけどな…まあいっか
「あの、ありがとうございました。」
「いや、感謝されても、なぁ…ハハハ」
思わずウケてしまった。
だっていつ始末されてもおかしくない状況で、オレに好感を示して感謝するだなんて…おかしすぎる
「んー…ちょっと失礼……。 えいっ!」
「!!」
さっきも瓦礫に頭をぶつけて痛がっていたし、イケるかなと思ったら本当に刺さってしまった。
「…!」
「あっ…油断してたんだ?」
20231003