【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第117章 117話
シャルナークside
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腹減ったな…
時計を見るともう夜の9時を過ぎている
集中して電脳ページをめくっていたので腹の虫が鳴るまで気がつかなかった。
見張れと言われていた女に目を向けると、部屋の隅でうずくまっている
眠ってるみたいだな…ていうか逃げないんだ。
「あー…えーっと」
飯をどうするか尋ねる為に起こそうとして言葉に詰まった。
困ったな…そういえば名前しらないや…
「おーい、起きてくれる?」
「…パクノダ…、ウボォー…さん…」
近くまで来ると何かボソボソと呟いているのが聞こえた…
聞き間違いでなければ今…
「っは…!」
まさか…と思った瞬間、彼女は突然目を覚まし、ガバッと起き上がった。
その目には涙が浮かんでいて、目元も泣いた跡で赤くなっている。
「あっ、良かった。寝てた?飯どうするかなって思って」
「え!?」
ッゴ
そしてオレの存在を認識すると、驚いた拍子に後ろの瓦礫で頭をぶつけた…
どんくさいな…っていうか、今は能力切れてるのか…?
「ッた~~!はぁっ…!すみません、寝ちゃってたみたいで!」
「で?ご飯、何食べたい?」
「ご飯、ですか…」
ぐ~~
間抜けな腹の音が響いて、思わず気が抜けた。
パクノダとウボォーって言ってた気がするんだけど…気のせいかな。
「あっあっ、あ…すみませんお腹空きましたね。私何か作りますね。」
「ん?寝ぼけてる?ここが何処だかわかってて言ってるの?」
「…あ」
ダメだコイツ…
こんな女の子にオレの能力が通用しないなんて、ちょっと腑に落ちないな…。