• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第113章 113話



「名前のやりたい事をしなよ。自分が本気で願った事なら、オレだったら後悔しない。」




ゴンらしいな…



いつも自分を信じていて、それを迷わず行動に移せる
そんな強さを、君から教わったはずなのに。

始めてゴンを知った時の気持ちを、今まで忘れていた。





「目的があるだけマシじゃね。オレなんか自分の意思で行動する事さえ今年始めたばっかだし…
今もゴンの目的にぶら下がりながら”やりたい事を探す旅”の最中だしな」



自分の弱い心に打ち勝つ強さを、大切な人を守り抜く覚悟を
キルアには見せてもらったはずだったのにね…。






今の君たちは知らないけれど







とっくの昔に、私は…大切な事を沢山教わっていたんだ…。










「2人とも…ありがとう…。」








涙を拭って、立ち上がると

私は自然と笑えるようになっていた。



さっきまでは気が付かなかったけれど、空も水面も眩しく目に映って、鳥や人々の営みの声も聞こえる


モヤがかった世界が、また美しく感じる様になった。



2人のおかげで、戻ってこれたみたいだ。

…まだ頑張れそう




「正しいか正しくないかなんて、やってみなくちゃ解らないよ。
怖いかもしれないけど、いつでもオレ達が居ること忘れないでね。」

「もう大丈夫なのか?」




「うん、大切なこと思い出せたから。」






「結構立ち直り早いな」なんて笑われてしまったけれど、それでいい


私の行動が、間違っていたとしても

その時正しいと思ったことを、できる事を全力でするだけだ。






助けたい、救いたいとかそんな気持ちじゃない。




ただ、生きてほしい

それだけなんだ。






20230927
/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp