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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第108章 108話





コン コン

ガチャ

「!?」




思わず肩を揺らして扉の方を凝視する。


「驚かせてしまい申し訳ありません…。」

入ってきた人がサトツさんだと解り、急な緊張でビリビリと逆立った皮膚がじわ~と解けた。
直後に求めていた紅茶のいい香りがふわっと漂ってきて、もう一度改めて驚く。


「わ~!」

「暖かい紅茶でよろしかったですか?」

「はい!すごいです!わたし今ちょうど、サトツさんのお紅茶をまた飲めたらなと思っていたところで」

「そうでしたか、気に入っていただけたようで何よりです。」


ニコーっと優しく笑うサトツさんにお礼を告げていると
突然扉の向こうからユラリと誰かが入ってきた。


「…!?」


「…。」




「おっと、ご紹介が遅れてすみません。お待たせいたしました。
こちらがご要望いただいていたプロハンターのノヴさんです。ノヴさん、こちらが依頼を希望されている名前さんです。」



ゆっくりと部屋に入るノヴさんは、私を一瞥すると反対側のソファーに腰かけ小さく息を吐いた。


「はっ…初めまして!名前と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。」

私はノヴさんが座るのと同時に立ち上がり、少し早口で挨拶をしてしまう。
完全に不意打ちだ、全然気が付かなかった…



「…キミが依頼を…? 」


「えっ…と、はい。十分な額の報酬はご用意しています。」


私がそう言うと、ノヴさんはようやく私の方に視線を向けた。


「報酬については一先ず置いておこう。キミを呼び出したのは依頼の為では無い。
話して欲しいのは、何故キミのような子供が私の能力について知っているのかという事だ。」


一層声色が恐ろしくなった。

それに私が怖気づいていると、お茶を出し終えたサトツさんはスッとお辞儀をして部屋から出て行ってしまう。
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