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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第106章 106話



くじら島での楽しい毎日を過ごし、幾日かした頃…

私はとある人に電話をかけていた。



「もしもし、名前です。教えていただいたホームコードを元にお電話しました。」

留守電専用のホームコードしか知らない為、自分の電話番号を言い残し折り返しの電話を待つ。


ピッと電話を切り、ふーーと長いため息のような深呼吸をした。

地下にある私の部屋は、あまりに静かすぎて少し耳鳴りがする…





ポロロン ポロロン

「!!」


電話を切って3分も経たないうちに携帯が鳴った。
心を鎮めようとしていたところに携帯の着信が鳴ったので大きく肩を揺らして驚く…

落ち着こうとしたのに逆効果だったかも…



「もしもし、名前です。」


「お久しぶりです、お電話ありがとうございました。サトツです。」







サトツさんからは以前、最終試験会場でお話した際にホームコードを頂いていた。


『何かあったらご連絡ください。お力になれるかもしれません。』


その時は、どうしてそこまでしてくれるのだろうとしか感じなかったけれど
後にネテロ会長の根回しで、ゼノさんやウイングさんという念の師に巡り会えたことなどを考慮すると、良い意味でも悪い意味でも私を見守ってくれているのだと感じた。悪い言い方をすると監視されている。


これまでの経緯などをサトツさんに話した際、ネテロ会長にお礼を伝えて欲しいと言ったらそんな様な事を言われたので私の思い過ごしではない。

飛行船の搭乗記録は簡単に調べられるとヒソカが言っていたので、恐らくはその範囲の情報プラス
ゼノさんとウイングさんからの報告くらいだとは思うけれど…
私という存在自体が特異点である為、協会側としては動向を見守る必要があると言う様な口ぶりだった。



「今回お電話したのは状況報告もそうなのですが、依頼の中継ぎをお願いしたくてご連絡させていただきました。」

「依頼…といいますと?」

「実は…私1人では難しい問題に直面していて、ノヴさんと言うハンターに協会を通してご依頼できないかと」

「可能な限り尽力いたしましょう。依頼の内容を私がお伺いしても…?」
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