【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第105章 105話
ゴンside
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大変だ!名前が川に落ちた!!
ゴンがそう思った時にはもう、自身も川へ飛び込んでいた。
異変に気がついてすぐに駆けつけたけれど、間に合わなかった…
そんな自責の念を感じながら、ざぶざぶと水をかき分け名前へと近寄る
「名前!」
「はっ…!はぁ…! ゴン!ごめんね…!」
「大丈夫?怪我は?」
「うん、…平気」
腕を掴んで支えると申し訳なさそうに寄り添ってくる名前
ほんのりと感じた体温と柔らかな感触に、ゴンは一瞬固まった。
「…」
”しっかり掴まっててね”
そう言おうとしていたのに声が出ない。
水中で身体と身体が密着すると、そこだけやけに生暖かく感じる
これ以上しっかり捕まられたら、逆に困るかも…とさえ思った。
でも…どうしてそう思うんだろう…
純粋な疑問から、ふと目線を名前に移す。
濡れて肌に張り付いた服
シャツが透けて肌着がうっすらと見える
ドッ
ドッ ドッ
急に心臓が暴れるように動き出して、ゴンは困惑していた。
出会った日にも全く同じ光景を目にしているはず
その時はこんな風に思わなかったのに
どうして
なんで今は名前の事、見られないんだろう
「…?」
突然こちらを見たと思ったら、目も合わさずに慌てて岸に向き直るゴン。
名前は不思議に感じながらも、岸辺に着くまで黙っていた。