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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第104章 104話





「よし!それじゃあ朝ごはんを捕まえよ!」

修行で集中力を高めたら、俄然やる気が高まって来た。
ワクワクしながらゴンに釣り竿を借りて、初めての釣りに挑戦。


「なんだか、会ったばっかりのこと思い出すね」

そう笑いながらゴンは釣りを教えてくれる。




スッと振り子のように浮きを振り、静かに水面へ着水させると私に竿を手渡した。



その様子をボンヤリと見つめながら思い出す。


そうだなー…
あの時は見様見真似で銛を作ったり、全然取れなくてびしょびしょになってたな、懐かしい〜…




釣りというのは無為な時間を楽しむものだと、どこかで聞いたことがある。
ぼーっとするのは割と得意な私は、ノスタルジーに身を任せながら岩場に座り、完璧に油断しきっていた。



少し遠くではキルアが川に入り魚を大量に取っている。
あの爪便利だな…




そう思った瞬間







「名前!引いてる!!」


ゴンの声でハッと我に返った。

竿は常に握って居たので反射的に力が入り、限界まで引き寄せる。



「ちょっと待って!!何これ重いっ!!」


引っ張って気がつく、魚のかかった竿は想像してたよりずっと重たい!

テンパりながらブルブルと震える糸の先を目で追うとしっかり魚影が見えた。


「かかってるかかってる!ゴン!助けてっ!私…!!もう無理かも!!!」




駆け寄ってくるゴンの手が袖を掠め、悲鳴と水飛沫と共に私は川へと落ちた。



20230829
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