【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第102章 102話
「…」
「どうしたの?」
目を逸らし、下を向く私をゴンは覗き込む
血圧がカーッと上がっていくのが分かる
頭全体が腫れて膨らんでる感覚がする
汗でびしょ濡れになった掌をスカートで拭った。
「きれいとか…私、そんなことないよ…」
覗き込むゴンから更に逃れるように、海の方へ身体ごと逸らす。
私の方がゴンよりずっと子供なのかも…こんな5歳も年下の男の子の言う事、スマートに流すべきなのに
強がって落ち着こうとして、突き放すような言い方になっちゃってる…
ありがとうって、頭を撫でて、それで終わりでしょ…
意識してるってバレたら...そういう事って思われちゃう
…だめだ、いま頭を撫でるとこ考えただけでなんかグワって感情が逆立った。
え?
え?
ちょっと待って、待って待って
こんなの!
こんな感情困る!!!
20230816