【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第101章 101話
「オッケイわかった。ロムカードはいつもの方法で送る」
「え?!いいよ、私が転送するよ?そうすればすぐにハンターサイトのアドレスも…」
取引がうまくいき、キルアがわざわざ原作通りの方法を伝えているので思わず口を挟んだ。
言いかけて、キルアにしっしっと私を追い払う様なジェスチャーをされたので一旦は大人しく黙ったけど…
不安げに一部始終を見守っていると、間も無くして会話が終わり
キルアはピッと通話を切りながらこちらに振り向いた。
「ふーっ…、お前なー、簡単に自分の能力見せたらリスクあるだろうが、ちょっとは考えろよな…。」
「あっ!そういう事?!…お気遣いありがとうございます…。」
ミルキを敵だと認識しているわけではないが、確かに今後どんな場面で不利に働くかわからない
私が持って行く方法も、直接ミルキの前に転送する方法も、ゼノさんに渡してもらう方法も
そのどれをとってもロムカードがなぜ短時間で手元に渡るのか、ミルキは当然疑問に思うだろう。
「それとも早く手に入れたほうがいいのか?そのハンターサイトのアドレスっての」
「いや、そういうわけじゃないけど」
「ならいいよ、オレたち9月まで時間あるし!」
「いずれにしてもここじゃそのサイトにアクセスできないしな」
「え!?何で?」
「ハンター専用サイトだぜ?自宅のパソコンでライセンスを使ったら住所がバレバレになるだろ!」
こういった事に慣れていないゴンは、くどくどとネットリテラシーについてキルアに説かれている。
解る、ちょっと前まで一般人だったもんね
私もこれからはそのくらい慎重に動かないとな…。