【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第98章 98話
「っと」
砂利っとした地面の感覚を新しい白いスニーカーで捉える。
上手に着地できたな。
「お!来たか」
声の方を向くと、キルアが振り向いて声をかけて来た。
「ミトさーーーーん」
ゴンはその先の道を走っているみたいだ。
更にその先を目で追うと、煙突のある洋風のお家が見えた。
あれがゴンの実家か~!
「ナイスなタイミングじゃん」
「おつかれさま~、徒歩で大変だったね」
私だけ楽をしたみたいに感じたのでねぎらいの言葉をかけつつ
キルアと一緒に、ゴンの後をのんびりと歩いて追いかけた。
束の間の道のりで、ローカルな田舎風景を見回しワクワクドキドキしながらもゴンの家に着く。
ひしっとゴンを抱きしめるミトさんが私たちに気が付いて、顔を上げた。
「ゴン、あの子達は?」
「ん? あ!ハンター試験で一緒になった友達、キルアと名前って言うんだ」
そう紹介され、私が挨拶をすると。
キルアは慌ててポケットから手を出して気をつけをし、柄にもなく軽くお辞儀をした。
「どうも」
猫かぶっちゃって、ちょっと面白い…
私も軽く挨拶を済ませ、ミトさんに案内される
途中、あまりの借りてきた猫っぷりに「ふふふっ」と笑うと「なんだよっ」とバツの悪そうなキルアに小突かれた。