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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第97章 97話



傷つけたって…ボドロさんの代わりに負った傷の事だよね
それで私がお嫁に行けなくなったと判断されて、責任を感じてこんな事を言い出したのか…
なるほど、そういった理由で…

と、不思議と納得がいってしまって、妙に落ち着いている。

キルアは隣で目を白く、顔は真っ赤にさせて怒っていた。


「勝手な事言ってんじゃねー!暫くはそっち行かせねーからな!電話もしてくんな!!」

「なっ!ちょっとキルア!!」



私から携帯電話を奪い、キルアはそう怒鳴り散らすと通話を終わらせて携帯を投げて返した。

そして私が制止する間も無くどこかへ行ってしまう



「名前大丈夫?」

「ゴン…なんだか騒がせちゃってごめんね」



ゴンの優しい声掛けだけが今は癒しだ…。
まともに会話が成立する世界に戻ってこれた様な気がして、心底ホッとした。


「暫くオレと一緒にいてよ、その方が安心だし。」

ゴンって本当に優しいな…
私はその提案に頷き、暫くはゾルディック家の人間と関わらない事にした。

その間にキキョウさんが考え直してくれるといいんだけど…




その後はキルアを探して3人で食事を済ませ、私は一旦ゾルディック家の自分の部屋に戻った。
ここは外界から完全に遮断されているため、流石にイルミもキキョウさんも入っては来れないだろう。

やっとこのひらひらのお洋服を脱げる…。

今日はすごく疲れてしまったので、そのまま眠りについた……。







─────────────────────────────

おまけ

一方受話器の向こうのゾルディック家では


「キル…いつの間に女の子を意識する様になったのね…」


「母さん、感動してるところ悪いんだけど、オレはフラれたってことでいい?」

「あら?"好きじゃない人とは結婚できない"と言われたんだったかしら?」

「うん」

「それなら、好きにさせればいいのよ。簡単でしょう?」

「今オレ、母さんと親子なんだなって実感したよ。」



20230623
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