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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第10章 10話



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「――と、ポテトサラダにカツカレーでお願いします。」
「かしこまりました、こちらの番号札を持って少々お待ちください」

流石ハンター協会、船内サービスでご飯にありつけて本当によかった
お金なんて持ってるわけないし、頼る人も居ないからこれがなかったら大変だったよ・・


・・・

「なあ、お前44番と一緒にいるやつだろ?」

「?  ・・・・あ、ポ・・・    はい、こんばんわ~・・」

ああああああぶない!!!思わず名前を口走りそうになった!!
受け取りカウンターでボケっと自分の番を待っていたら
横に並んでいたポックルが突然話しかけてきたのだ、全然気づかなかった・・。
咄嗟の事でも冷静になれないとこの先いくつ命があっても足らないぞ私・・


冷や汗を浮かべながらへつらうように笑う私を不審に思ったのか、ポックルは私の退路に立つと
食事をするなら一緒にどうかと聞いてきた・・。
断ると逆に不自然だし、一人で食事は寂しかったので私はそれを了承することにした。


「・・ふーん・・それでお前は44番と一緒に行動しているのか。」
「はい、ちょっと事情があってこの試験を最後まで見届けたいんです」
「じゃあお前自身になにか特別な能力とか戦闘力があるわけでもない・・と、にわかには信じられないな。
ま、オレは同じ受験者でライバルだから、あっても言わないのが当然ってところか。」
「え、いや!違うんですそんなつもりは・・」

「解ったって、確かにお前から少しでも44番のこと聞き出そうとしたのもあるが、オレは誰かと飯が食いたかっただけだ。
いままでずっと緊張し通しだったからな、人と話したいんだよ。」

そう緩く笑うポックルを見て私は思い出した・・・
彼はこの数年後、キメラアント討伐隊としてNGLへ潜入しそこで殉職することになる

今、目の前で一緒にご飯を食べながら談笑している彼が・・・




私がここにいる理由は何?
この物語を知っている私がここに来た理由・・
それは誰が教えてくれるわけでもない
何もしなければいつか解る事なの?
違う、自分でここに存在している意味を、理由を
私はそれを求めなくてはいけないのでは・・?


もしかしたら  助けられるかもしれない


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