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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第91章 91話








「あ!名前!」



試合後、待ち合わせ場所でゴンが私を見つけて呼びかけて来る
また私の名前を大声で呼ぶものだから、早足で歩み寄って咎めた。

背中を丸くして「声が大きい!」と怒ると、ゴンはキョトンとして「何かまずかった?」…と本当に解っていないようだ。


「な!あんな!だってみんなの前で!」

周りの目を気にしながらわたわたと説明しようとするが、うまく言葉が出てこない
そうこうしているうちに思い出してまた顔が熱くなってくるものだから、私は「もういい!」と顔を背けてしまった。

「え!?なに?!」と容赦なく顔を覗き込んでくるゴン

避けるように逃げ回るけど、そんな様子も周りに見られていると思いウイングさんの後ろに隠れた。

ゴンにとっては深い意味などなかったのだろうけど、本当だったらズシの名前だった訳だし
でもその場の全員に聞こえる様に、私に手を出したら許さないと言うゴンの気迫は、まるで会場中に解らせる為に言っている様に感じてしまった。
自意識過剰なのは自覚しているが、ちょっとしばらくはまともにゴンの目を見れないかもしれない。




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