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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第88章 88話


・・・・・・・・・・


泣き疲れて眠ってしまい、再び目を覚ますと
今度はちゃんと起き上がってトイレに立ち上がる。
ベッドに戻りがてらテーブルを見ると、まだ温もりがほんのり残ったおうどんがそこにはあった・・。



「・・・・。」


食欲は無かったが、ウイングさんが作ってくれたのかなと考えたら不思議と食べたいと思える・・


そうだ、メールでお礼送っとこ・・・



「お、う、どん、お、い、し、か、った、です。あ、り、が、と、う、ご、ざ、い、ます。・・と」


食事とメールで体力を使い果たした私は、慣れないハンター文字のキーをさばき、送信を確認するとボスっとベッドに倒れこんだ。


ポロロン ポロロン

「!」


ぐったりしていると、またすぐに携帯が鳴る


もう返事が? と思って急いで手に取ると、電話だった。



「もしもし?オレだけど」

「あ、キルア・・・。」

「お前風邪ひいたんだって?」



後ろからゴンの「だいじょうぶー?」という声が聞こえる


「うん、でも大した熱じゃないから」

「でもオレ心配だよ!明日お見舞い行くからね!」

キルアが代わって今度はゴンが電話口に出た。
賑やかそうな電話の向こう側を思うと、少し心が和む。

「ありがとう、でも伝染ると困るから来なくていいよ。」


「絶対行くから!!」

ツーーーツーーー

ゴンの元気のいい声と共に電話が切れてしまった。





「ありがとう。」

切れた携帯に向かってポツリと呟き、私は泥の様に眠った。






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