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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第9章 9話



「それでは合格者42名!飛行船に乗りなさい」

どうやら二次試験は無事終わったようだ
ぞろぞろと飛行船に乗り込む受験者たちの後ろから私もそろっと乗り込んだ。

「そんなに恐る恐る忍び込まなくてもいいんだよ、キミの事は片がついたから・・。」

後ろからヒソカがそう言ってきた

そういえば私は、ヒソカの道具のような肩書きなのだった・・
コソコソしなくていいのは助かるけど、そんな事許されるのだろうか。

「不安そうな顔してるね、キミがさっき崖から飛び降りたのを試験官達も見ただろうし、もう何も言われないから安心しなよ」

あれが・・?
お付きとしての根拠にでもなるの・・?

「あ・・ありがとうございました。」

よく解っていないけど、ここに居られる事にしてくれたのはまぎれも無く事実だ
ちゃんとお礼は言った。

しかしその言葉を聞いたヒソカは、私を探るように見つめてくる

「まさかお礼を言われるとは思わなかったよ。てっきり家に帰してくれと泣きつかれると・・」
「・・・あ、そういえば」

ヒソカにも何も話していないんだった・・、どうしよう
私の事情の事は洗いざらい話してしまっていいのだろうか・・。

いや、ダメだ
ヒソカは危な過ぎる

まだ様子見にしておかないと・・、話すのは身の安全の確保と私の中で整理が付いてからだ。

「・・い、いろいろあって。帰る所がないんです」

咄嗟に出た返しがこれ
なんだか家出少女みたいだけど、こんなんで納得してくれるのだろうか・・・

「・・ふーん。  ・・・嘘はついてないけど、どうやらボクに話したくない事があるみたいだ」

そしてクルっと後ろを向き「まあいいよ詮索する男は嫌われるからね」
と聞いた事のある台詞を言いながら、ヒソカは案外あっさり去って行った。

「ふぅ・・」

さあ次に飛行船が向かう場所はトリックタワー・・
あそこへ行ってしまったら私もどうにかして降りなければならなくなるだろう。

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