【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第75章 75話
「キルア、そんなにパフェ頼んで夕飯どうするの・・?」
賑やかな繁華街の近くの洒落たカフェ
女性のお客さんばかりなので、最初から来づらい場所の甘味を堪能する為に利用されたとしか思えない。
そんな事は別にどうでも良かったのだが、私が懸念しているのは目の前の大量のパフェとケーキ・・それと女性客の視線だ。
「メシもふつーに食うから心配すんな」
そう頬袋を膨らませてもごもご喋るキルアに「かわいい」なんて声まで聞こえてくる・・
200階クラスとなると、その活躍はテレビで放映され、一般人にも広く顔が知れる
中でもルックスもクールなキャラも女性に大ウケなのがキルアだ
いや、美少年ですけど確かに・・
私も初対面ではミーハーな反応をしてしまったが故、複雑な気持ちだ・・。
ゴンはというと勿論キルアに続いて人気があるみたい
入店早々オレンジジュースを知らないお客さんから頂いていた。
このカクテルをあのレディに、というドラマでよく見るアレだ、初めて見た。
ていうかこの子たち12歳なんですけど・・。
「名前は神字ってやつの修行どう?大変じゃない??」
前回の指輪の一件で倒れた事を話をしていたので
ゴンが気にかけてそう切り出した。
「うん、ゆっくりオーラを使って書いてるから大丈夫だよ。ありがとう!
もうすぐウイングさんの稽古場に書いてる神字も終わりそうだから、今度自分がテレポートしてみるんだ~」
ニコニコそう返すと、キルアがぼそっと「そのまま消えて居なくなったりして」と憎まれ口を叩いた
やっぱり私は断然ゴンの方が可愛いと思うな~~
聞こえないふりをして私もケーキを食べていると、そのうちお店にお客さんが溢れだした。
多分原因はこの2人だ、私も女一人ここに混ざっているので謂れのない疑惑をかけ始められている。
こんなに歳離れてるのに・・!?
「混んできたな、そろそろ出るか」