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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第75章 75話







「ふ~っ・・」


「うーん、かなり図案に近づいてきましたね。どうですか?なかなか根気がいるでしょう」


それから数日経って、ようやく魔法陣のような神字にも終わりが見えてきた。
細かい文字のような模様が、稽古場の床を埋め尽くしている。

「あ、お疲れ様です!いやー、下を向いているので腰と肩が辛いですけど、指輪の時みたいに動けなくなる感じはないですね」

「指輪に込めた念は成約付きだったので、オーラの消費量に身体がついていかなかったのだと思いますよ。
君は必要以上にオーラを使いがちですが、それでは何の訓練も受けていない身体の方が悲鳴を上げるのも当然です。
もう少しその辺のコントロールに慣れましょうね、身体を鍛えるのも手ですけど・・」

何気なく最後の一言だけ声が低くなった気がする・・・

勿論基礎トレーニングは積んではいるけど、私はただの元女子高校生だ
いきなり忍者みたいな動きをしたり、体力がつくわけではない・・・

「が、頑張ります~・・」

苦笑いすると、一休みの紅茶を頂いた。
やはりウイングさんは優しい・・



そうしてまた黙々と床に這いつくばり神字を書き込んでいると
突然、電話が鳴った。

どうやらウイングさんが出たみたいだけど・・珍しいな・・誰なんだろう・・。

「・・・。」

手を止めて会話に耳を済ましているとウイングさんが私を呼んだ。

「えっ!?私ですか!?」

まさかの呼び出しにバタバタと慌てて電話にでる
しかしその相手はキルアで、な~んだキルアかーとつい口に出してしまい
早速彼の怒りを買ってしまったのだった。



「失礼なやつだなー、さっき実家から連絡が来たんだけど
せっかくこのオレが伝言板してやってんのに、その口ぶりだもんな~」

「え?ゾルディック家から?!だれだれ?!」

「ムカつくから教えてやんねー、オマエが聞きにこいよ」


そう言われてちょっとムッとしたが、たしかに私が悪かったし
なんとなくキルアもゴンに合わせて修行がお休み中だから暇なんだろうなあと思い、私は仕方なく出向くことにした。


「携帯買わなきゃな・・」



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