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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第74章 74話




教えられたように成約を自分に課し、私はまた長い時間をかけて指輪に念を送り続けた・・・。
今度はズシの声も聞こえない。集中し過ぎているのか、足が地についている感覚もなかった・・・。

目を瞑っているのに、ふわふわとした暗闇の中で指輪の形や色だけがハッキリと見える

どのくらいの時間が経ったのか・・。
私が目を開く時には窓の外は日が陰っていて、ウイングさんが変わらず私を見守っていた。
少し光が眩しい・・ズシは・・居なくなってる・・?

「お疲れ様でした。少し疲れたでしょう」

「・・、ぁ・・ウイ・・ング・・さ・・」

うまく喋れない・・、体が気怠くだらけて
いつの間にか私は椅子にもたれかかっていた。
さっきまで立ってたのに・・

「凄い量のオーラを消費しています。今日はそのままお休みなさい
今ズシがあなたの部屋の鍵を開けに行ってます。運びますよ?いいですか・・」

ああ解った、これオーラを使い切った時の倦怠感だ・・
でもおかしいな・・オーラが切れた感じはない、いつもと同じように纏う事ができる・・・。
寝ぼけたような状態なりに、自分の状況を理解しようと頭を働かせるが何も理解できない・・・。

以前のゾルディック家での修行と違い、 身体も全く動けない程でもないし
もう少し経てば歩けるような気もするけど・・

「よいしょっと・・」

私はウイングさんにお姫様抱っこで運ばれたいが為に甘える事にした。

んー・・洗剤と男の人の匂いがする~
安心・・する・・

レオリオの時とは違った、なんだか生活感のある匂いに安心した私は
運ばれる途中で眠りについてしまった・・。

せっかくいい経験だったのにもったいないなーと、翌朝起床してがっかりしたのだった。

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