【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第71章 71話
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「キルアその靴好きだよね」
「あ?」
「試験の時から履いてるのと同じメーカーの靴なの??」
何気ない会話をしながら歩くのは夕方の商店街
闘技場からほど近く、人通りの多い帰り道をキルアと歩いている
チラホラと行き交う人の中には闘技場でのキルアの活躍を知っている人がいて若干の注目を浴びていた。
有名人か・・・
「そうだけど、ガキん時から」
「へー・・」
私とキルアの手には買い出した食料
ゴンが負傷してるので最近は闘技場の個室でよく食事をとる
と言っても惣菜を買ったり、私が簡単に調理してるんだけなんだけど
利き腕でなくても食べやすいものをね
「オマエの方はどうなんだよ」
「え?普通のローファーだけど・・」
「ちげえよ、念の話」
ああ・・そっち
「絶賛特訓中だよ、いろいろ才能ないからすっ飛ばして能力の修行してるところ」
私が四大行を無視しているという口ぶりに、キルアは首を傾げている
「私には2つオーラが存在してるんだって
ちょっとよくわかんないよね、私もわかんないんだけど・・。ゼノさんは前例のない事だって言ってたから珍しい事みたい」
「それってお前がこっちの世界に来た事と何か関係あるのか?」
「・・・みたい」
声のトーンが落ちると、キルアはそれ以上聞いてはこなかった。
珍しくも心情を察してくれたらしい
はっきり言って私にもほぼ何もわからないのだ・・・。
不安材料でしかない
「まあその、テレポーテーション?ってのが成功してれば
こんな風に俺が荷物持ちで駆り出される事もないわけだし、進捗は聞くまでもないな」
私の能力についてはゴンにも簡単に話してある
便利な道具を見つけたかのようにニカニカ見てくるのはその時と同じ顔だ。
「そういう憎まれ口叩いてると
人間を転送する実験、キルアでするからね」
「ゼッテーお断りなんだけど・・、怖すぎ
ところでさ、ゴンはいつ頃良くなるんだよ。
医者は4ヶ月って言ってたけど、あいつがそんなにかかるわけないだろうしさ」
「来週には完全に治るみたいだよ」
「は?!来週っつったらおま、1ヶ月じゃねーか!!さすがにそれは嘘だろ」