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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第61章 61話



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今やるべき事は何か・・

そんな事常に考えてるし、漏れがないように私だって必死でやっている。

もうページも残り少なくなった私の数学のノートは、記憶している漫画のシナリオと計画やメモでビッシリだった。


「名前、何書いてるの?」

「わ!見ちゃ駄目!」

集中してノートに齧り付く
背後に油断しているとゴンが後ろからのっそりやってきた
どうやらキルアの部屋でしていたトレーニングが終わったみたいだ。

「ごめん!見てないから平気だよ」

「や、その・・隠す物でもないんだけど・・
これにはこれからの事とか書いてあるから・・ゴンは見たくないかなって」

「そっか・・見たくない訳じゃないけど・・知らない方がきっと良い気がするんだ」

「・・そうだね」

ああ駄目だ駄目だ・・そんな事をゴンに言われてしまうと、私はつい暗い未来を思って顔に出てしまう。
ゴンもキルアも・・このまま楽しく毎日を過ごして行ける訳じゃない事を知っているから・・


「ねぇ名前、今日はちょっと街に出てみない?」


「・・?、いいけど・・・どうして?」


「どうしてって・・、遊びに行こうかなって」


ふいっと斜め下を見やりながらそう言うゴン
私は突然の話に少し驚いてしまった。

「わたし・・遊んでもいいのかな・・」


そして思った事がつい口から出る



こっちに来てから遊ぶなんて事考えもしなかったし
私にはやらなければならない事が沢山あって、その為に時間は幾らあっても足りない。
だから私には遊ぶなんて事・・


「いいに決まってるじゃん・・!」

ゴンはそう言って私の腕を引っぱり外へと連れ出した。




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