【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第58章 58話
突然の事に更に身体が固まり私は動けない
頭に浮かぶのは疑問ばかりだった
どうして私が
早く逃げなきゃ
どうしよう
どうしよう
どうしよう
「かわいいなぁ、そんなにガチガチにならないでよ
ちょっと近くで調べてみたかっただけだから・・・ほら、楽にしてごらん。」
なんて、ヒソカさんは私を解放して肩をなでるけれど
私は怖すぎて涙をこらえるのに必死だ。
「・・・っあの・・、わたし帰ります・・。」
「何を言ってるんだい?約束がまだ果たされてないじゃないか
今からだとレストランの予約は取れないから、ルームサービスで良いよね」
そう言って席を立つと、ヒソカさんはフロントに電話をかけた。
いまだ・・・!
逃げるなら今しかない・・!
バッ・・
私は決死の思いで勢い良く立ち上がるが・・
どさっ!
なんと身体がソファーに引っ張られ、立てなくなってしまっていた・・・。
こ・・・これは
「ばんじーがむ・・」
「正解」
恐怖のあまり、私は我慢できずに泣いた。
「キミって本当、泣き虫だよね」
130711