【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第55章 55話
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「じゃ、私はここで失礼する」
「え?」
下山し、町に着いたところでクラピカはそう切り出した。
とうとう別れる時が来たのだ
「キルアとも再会できたし、私は区切りがついた
オークションに参加するためには金が必要だしな
これからは本格的にハンターとして、雇い主を探す。」
「そうか・・・」
「クラピカ、ヨークシンで会おうね!」
「さて・・・オレも故郷へ戻るぜ」
「レオリオも?!」
「やっぱり医者の夢は捨てきれねェ
国立大に受かればこれでバカ高い授業料は免除されるからな
これから帰って猛勉強しねーとな」
「うん、がんばってね」
「名前はいったいどうするんだ?」
のほほんと3人のやり取りを聞いていると、クラピカが私にそう言った。
「え!わたし・・?!
私はまだゴンといないといけないので・・・
あの・・深く言えなくて申し訳ないのですが・・。」
「いやいいって、しょうがねーだろうよ
しかし半年も会えないとなると寂しくなるぜ〜
ガキ2人の相手に飽きたら、いつでもオレの国に来いよ!」
「あは・・・あはは、遠慮します」
ガシガシと痛いほど肩を叩かれる、レオリオさんも寂しいのごまかしてるんだな。
「そうか、ならば私たち2人は特に何も起こらないのだな」
「おお、逆に言えばそういう事になるな
何か言える事があるなら聞いときたいんだが」
確かにレオリオとクラピカに会うのはこれが9月までの最後になる
何か無いかと言われると沢山あるんだけれど・・