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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第1章 1話



やばい!!





やばいやばいやばい!!!












暦は12月──
私は、白い息を吐きながら全力で走っていた。

肌を切るような冷たい風に負けそうになる
頬は冷えきり耳は痛いし、膝上15センチのスカートから見える太ももは赤くなってしまっていて少し痒いくらいだった。

それでも止まるわけにはいかない。
だってこのままじゃ…




ち…遅刻する!!!




「はぁっ…!はぁっ…!」
こんな苦しい思いするくらいなら…二度寝なんてしなければ良かった…!

そう後悔するのもこれで何回目なんだろう…

肩で息をする体は汗をかいていて、マフラーとコートを脱ぐと衣服が外気に当り少しひやりとした。
そして正門を通り、あまりの人気の無さに嫌な予感を募らせながら教室へ向かうと、その予感は的中してしまう


「…え?」

教室のドアに鍵がかかっていて誰も居ない…。

収まらぬ息切れで肩を揺らしながら携帯を取り出して時間を確認する
時刻はちょうど8時20分…ギリギリ間に合っているはず…



………!!!



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