第1章 長男…松野おそ松
おそ松side
激しい雨の日だった
いつもの様にパチンコで負けて帰ってきた俺
街にはいくつもの傘の花が咲き乱れている
当然俺も赤い傘を刺している
そんな中に…
傘を刺さず、ずぶ濡れで歩いてる人を見つけた
(変な人だなぁ…)
気になった俺はその人を見つめた
(っっっ!!えっ!?)
一瞬俺は驚いた
なんせその人は………
俺の初恋の相手
だったから_________
でもには思いを伝えられずにいた
それも10年も
初恋の相手を見つけられた俺は嬉しくて声をかけてしまった
「もしかして…?」
はそっと後ろを振り返って
目を丸くした
「えっ?なんで私を…?……あっ
もしかして、おそ松くん?」
嬉しかった、が…自分の名前を覚えてくれていたこと、読んでくれたこと
そして俺はにどうしてそんなにずぶ濡れでそんな状態なのか聞いてみた
話を聞くと、のお父さんの会社が倒産してしまい自体が風俗で働かなければ行けなくて、逃げ出してきたらしい
そして、どうしても隠れる場所、泊まる場所がないらしい
それを聞いてピンときた
(俺の家…)
タイミングがいいのか、ほかの兄弟は別々の用事があり、明後日まで返ってこない
お父さんやお母さんも近所の人と旅行
つまり、少なくとも明日までは家に自分しかいない…
女の子、しかも初恋の相手という嬉しい特典がついて俺は明日くらいまでなら止めることを伝えた
(ラッキー♪)
俺は自分の家にを案内しながら
少しずつもやもやした、黒い感情が浮かんだ
(首輪…あっ…あったような)
いつしか普段の俺じゃ考えないことまで
だけどもそれが何故か心地よかった
を「俺だけのもの」にしたい