第12章 デート
何にしようか考えていると、トド松くんのスマホが鳴った。
ト「・・・・・」
「電話?」
ト「うん・・・だけど知らない番号。」
「出なくていいの?」
「うん、いいかな。それより決まった?」
そう言ってスマホをポケットにしまった。
「あー・・・じゃあ私、カプチーノにしようかなー」
ト「よし、じゃあボクはカフェモカ!」
そう言ってトド松くんがカプチーノとカフェモカを注文した。
トド松くんがスマホをポケットにしまってからも、恐らくバイブが鳴り続けている。
それでもトド松くんは出ない。スマホにすら触れない。
ーーー本当に知らない番号なのかな・・・気遣ってるだけなんじゃないのかな・・・
「トド松くん、ちょっとお手洗い行ってくるね」
そう言って席を外した。
これできっとトド松くん気兼ねなく電話にでれるよね。
ーーーていうか、トイレどこなんだろう。
立ち上がったはいいもののお手洗いの場所がわからずに近くにいた店員さんに尋ねることにした。
うわー・・・でも男の人かぁ・・・聞きにくいなぁ・・・
「・・・すみません、お手洗いはどちらでしょうか・・・」