第9章 誤解?
ト「・・・痛いこととかされてない?大丈夫?」
私の両肩に手を置き体を離し、不安げに見つめられる。
「うん、平気。・・・トド松くん、ありがとっ。」
こんなにも心配してくれたのが嬉しくて、自らトド松くんにぎゅっと抱きついた。
ト「えっ、あ、ちょッ・・・」
「うあッ!・・・・・・・いっ、たー・・・」
右手首に痛みを感じ、顔をあげると目の前にはトド松くんの真っ赤な顔。
いわゆる、私がトド松くんを押し倒しちゃった感じ。
「あっ、あの、ごめんなさい!そんなつもりじゃ・・・ッ」
すぐさま体を起こそうと床に手をついたとき、再び右手首に痛みが走り、思わず手を竦めた。
ト「う、うん・・・僕こそ倒れちゃってごめんねっ・・・手首、痛めた?」
目線をキョロキョロと泳がせながらも、心配そうに私の手を見つめるトド松くん。
「ん、・・・ちょっとだけ「ななみちゃーん、まだー?・・・え?」
"ちょっとだけ捻ったみたい"そう言いかけたとき、勢いよく襖が開きおそ松くんが入ってきた。
お「・・・・・」
ト「・・・・・」
「・・・・・」