第9章 誤解?
「・・・私は・・っ」
ーーー"私"は、どうしたいのだろう。こんな生活ありえないと思ってる自分がいる。だけどこうしてチョロ松くんやトド松くんの優しさに触れて、気持ちが変わりつつある自分もいる。
「私は・・・・・・ここにいたいです。」
チョロ松くんの目を見つめ返し、はっきりとそう答えた。
チ「え・・・嫌じゃないの?こんな生活。」
ーーー嫌じゃないかと聞かれれば嫌だけど、だけどいま頭に浮かんだのは・・・トド松くんの優しい顔。
「最初は正直嫌でしたけど・・・今は、もう少しここにいたいなーっというか・・・いてもいいかなーって、思うんです。」
やばい、かなり上から目線でもの言ってるよ私・・・!
チ「その理由は?どうして?家政婦なんだよ君は。奴隷なんだよ?わかってる?この生活続けたいってどういうこと?僕には意味がわからないけど。」
布巾を置き若干険しい顔で問い詰められる。
「え、あのッ・・・」
勢いに押され、言葉に詰まる。
私が偉そうに言ったから怒ったの?ていうか奴隷とか家政婦とかそういう扱いしたくないってチョロ松くん言ってくれたよね!?
それにこんな状況で"実はトド松くんが気になってます"なんて言えるはずがない!