第9章 誤解?
今日の夜ごはんはカレー。
一松くんとの情事が頭から抜けず、少しだけ鍋を焦げ付かせてしまった。
カレーをテーブルに並べていると、ぞろぞろと階段を下りてくる足音と話し声が聞こえてきた。
ーーー・・・一松くんもいるのかな・・・いないわけないか・・・それに、トド松くんも・・・
・・・いつも通り、平常心を装わないと。
スプーンを並べているとみんなが居間へ入ってきてぞろぞろと座り始めた。
その中に、もちろん一松くんもトド松くんもいる。
お「ん〜いい匂い!うまそー!」
十「んまそ〜!!!」
それぞれが各々に話している中、トド松くんだけは一言も話さなかった。
ーーーやっぱり、さっきの気付かれてたのかな・・・顔、見れない・・・
一松くんとチョロ松くんの間に腰を下ろす。
・・・少しだけ、チョロ松くん寄りに。
"いただきます"
それぞれが手を合わせ、食べ始める。
どうしよう、トド松くんが気になってしょうがない。
こんな監禁みたいなことしてくるクズの1人なんだから別に気にしなくたっていいはずなのに。
トド松くんだけが優しくしてくれて、きっと私の味方をしてくれてると思ってたから・・・だからこんなに気になっちゃうのかな
トド松くんには嫌われたくない・・・トド松くんにだけは・・・