第5章 初めての夜 ※おそ松
ーーーまずは相手の出方を伺おう。
相手の目をじっと見つめ、大人しくする。
お「あ、驚いちゃった?ごめんね〜」
私の口を解放しコソコソと話し、小さく笑いながら言うおそ松くん。
「・・・なにか用ですか」
布団を鼻まで被り疑り深く聞くと、おそ松くんは急に真面目な顔になった。
お「ななみちゃん、そんなこと聞いておいて本当はわかってるんじゃないの?」
「・・・・・」
返事をせず、彼をじっと見つめる。
ーーーおそ松くんのいう通り、なんとなく予想はついてる。こんな時間に来るんだから、きっとアレしかない。
「・・・・いや、だ」
声を振り絞り、布団をぎゅっと握りしめ彼に訴える。
お「嫌か嫌じゃないかを聞いてるんじゃない。なにするかわかってるかわかってないかを聞いたんだけどなー。・・・まぁ、その返事はわかってるってことで・・・いいよな?」
おそ松さんはニヤリと笑い私の布団に手をかけた。