第5章 初めての夜 ※おそ松
ーーーまさか、誰か入ってきたりしないよね?
服を脱ぎながらそんなことを思い、洗面所の戸に鍵をかける。
ーーーこれで大丈夫だ、のんびり入ろ。
・・・
「ふぅーーーっ」
お湯に浸かり一息ついて目を閉じる。
そういえば、あのシャンプーとか・・・私の為に用意してくれたのかな。
シャンプーや洗顔などが並んだカゴを見る。
どれも新しいシャンプー、コンディショナー、洗顔。
「・・・まぁ、今のところ悪くない。」
ーーーなんだかんだ、この感じなら住み心地良さそうじゃない?お風呂入るときは鍵かければいいし、寝る時だけちょっと気をつければ。
よしっ!きっと大丈夫!なんとかなる!逃げるまでの辛抱だ!!
そう決心し立ち上がった時、風呂の外から聞こえてくるガチャガチャという音。
ガチャガチャーーーまさか!
咄嗟にもう一度湯船に浸かる。
そしてガチャガチャという音がとまったと思えば、キィーと扉が開く音。
鼻の下までお湯に浸かりなるべく小さく縮こまる。
ーーー鍵の意味ないってこと!?