第4章 新たな生活
一「・・・ご主人様にそんな口聞いていいと思ってるの?」
急に鋭い目付きで見つめられる。
一瞬その目に怯むも言い返す。
「・・・っな、なにがご主人様よ!そんな誓約書無効に決まってんでしょ!それになにが違約金1,000万よバッカじゃないの!?」
一「・・・理解ない女。・・・まぁ、嫌いじゃないよ」
こちらを向きニヤッと笑うと猫を抱え立ち上がり、私の横を通り窓際へ行く。
一「・・・そろそろだと思うけど。」
猫を撫でながら窓から外を見下ろす。
「・・・・?」
なにか来るのかと思い警戒しながら近くへ行き同じく下を見下ろす。
すると家の下に一台のトラックが。
「なに?・・・・」
そしてトラックから降りて、荷台の荷物を持ちゾロゾロと家へと入ってくる六つ子たち。いや、正確には1人ここにいるけど。
一「・・・退寮の手続してきたから。ここに住まないっていうなら・・・ホームレスだね。」
ニヒッと笑いながら猫を撫でる。
ーーー退寮?ホームレス?待って・・・あれわたしの荷物!?