第4章 新たな生活
「ん・・・んぅ・・・・」
ゆっくりと目を開ける。
ーーー腰が痛い・・・あぁ、ソファに寝てるのね。
窓からは陽の光が差し込んでいる。
そんなことをぼーっと考えていると、私の上に1匹の猫が飛び乗ってきた。
ふふっ、かわいい・・・て、え、あれ?・・・そういえば私・・・!
がばっと起き上がり辺りを見渡す。
すると押入れの前に座り、こちらをじっと見つめる一松くんがいた。
ー「・・・おはよう」
彼は表情ひとつ変えず、そう言った。
「おはようじゃない!自分たちがなにしたかわかってるの!?」
自分に掛かっていたタオルケットを丸め、彼に投げつける。
一「いいねぇ・・・・」
ーーータオルケットがぶつかった時、彼が一瞬だけ笑った気がした。
そして、一枚の紙を私に向けヒラヒラと靡かせてきた。
一「・・・・1,000万。」
「いっせん、まん?・・・」
訳が分からず首を傾げる。