第3章 狂い始めた歯車
「お願いって、なに・・・」
お金ならないけど・・・などと内心考えながら尋ねる。
ト「僕らの家で働かない?住み込みでっ」
首を傾げ楽しそうに聞いてくる。
「住み込み?・・・働く?・・・」
予想外の答えに、すぐには理解できなくてこちらも首を傾げる。
チ「ななみちゃん、仕事辞めたんでしょ?それにこの寮ももう少しで出なきゃいけないって聞いたし。」
ーーーおそ松くん、全部話したな。
キッとおそ松くんを睨みつけるも彼は胡座をかきこちらを向く。
お「次の仕事までの繋ぎでもいいし、給料もしっかり払うよ」
ーーーバカなの?そんなうまい話に乗るわけないじゃない。
「なに言ってるの?だいたいあんたらニートでしょ!?人を雇う余裕なんてないでしょ!まず自分たちが就職したら!?」
「・・・・・・・・。」
なにも言い返してこない六つ子たち。
部屋に広がる沈黙。・・・ちょっと言い方が悪かったかな。
いや、いまさらそんなこと気にしたってしょうがない!
「とにかく!帰ってくれないならほんとに警察呼ぶからね!!」
強気にいけ、わたし!